静岡県立大学短期大学部社会福祉学科 教授
NPO法人ホスピタル・プレイ協会すべての子どもと遊びと支援を考える会 理事長
2006年に英国で、初めてHospital Play Specialist(以下HPS)に出会い、
その素晴らしさに圧倒され、日本の病児にもHPSによる専門的支援を届け
たいと思い、2007年度から2009年度文部科学省の社会人の学び直しニー
ズ対応教育推進プログラムに選定され、離退職保育・看護資格保有者のキ
ャリアアップのための「HPS」養成教育プロジェクトの着手や、
2009年度から2011年度文部科学省の大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラムに選定され、体系的な「HPS」養成教育プログラムの開発に着手した。
2011年1月、英国Healthcare Play Specialist Education Trust認定のHPSの資格を取得する。
その後NPO法人ホスピタル・プレイ協会の理事長となり、静岡県立大学発ベンチャーに認定された。
略歴
1990年 | 佛教大学大学院社会学研究科社会福祉専攻博士課程後期満期退学 |
1997年 | 九州大谷短期大学 幼児教育科学科 専任講師 |
2000年 | 桃山学院大学 社会学部 社会福祉学科 非常勤講師 |
2002年 | 静岡県立大学短期大学部社会福祉学科社会福祉専攻 講師 |
2008年 | 静岡県立大学短期大学部社会福祉学科社会福祉専攻 准教授 |
2011年 | Stevenson College Edinburgh Professional Diploma for Sick Children and Young People修了 |
Hospital Play Specialist資格取得 登録番号2138 | |
2012年 | Level One Introductory Theraplay and Marschak Interaction Method Training March 13-16,2012 |
2012年 | NPO法人ホスピタル・プレイ協会~すべての子どもの遊びと支援を考える会~ 理事長 |
2013年 | Certified Play Therapy Training by Rocky,Mountain,Play Therapy Institute. August 1-5,2013 |
2015年 | Beginning Adlerian Play Therapy Training by The Encouragement Zone March 16-20,2015 |
研究
ホスピタル・プレイの方針論及びHPS養成に関する研究、家族の福祉に関する研究、ソーシャルワークに関する研究等に取り組み、ハイリスクな子どもに対する援助実践を行っている。
これらの研究や活動の業績により、2010年にはこども環境学会活動奨励賞受賞、2013年度には静岡県立大学短期大学部教員活動評価における業績優秀者の学長表彰を受けた。
2015年度から2019年度には「ホスピタル・プレイから導くハイリスク児を対象にした遊育理論確立のための調査研究」、2011年度から2014年度には「子どもにやさしい医療を創造するためのホスピタル・プレイに関する研究」を研究代表者となり研究課題へ取り組んだ。
研究を活かし静岡市児童相談所アドバイザーやSMA(脊髄性筋萎縮症)家族の会アドバイザーを務める。
学術団体としては日本社会福祉学会、日本キリスト教福祉学会、日本小児保健学会、日本小児診療多職種研究会などに所属し、2020年には第8回日本小児診療多職種研究会の会頭を務めた。
<<主な研究成果学会発表(2015年以降の単独発表)>>
年月 | 名称 | テーマ |
2015年 | 第39回日本血液事業学会総会 | ホスピタル・プレイ・スペシャリストについて |
2016年 | 第5回日本小児診療多職種研究会 | 日本におけるホスピタル・プレイ・スペシャリストの養成について |
European Association for Children in Hospital 13th Conference Zeist 2016 | The progress of Hospital Play in Japan | |
2017年 | 第43回日本重症心身障害学術集会 | ホスピタル・プレイ・スペシャリストが提供する、重症心身障害児に対する在宅支援について |
こども環境学会合同セミナー | ホスピタル・プレイ・スペシャリストがおこなう医療的ケア児の在宅支援について | |
27th ICCP World Play Conference Researching Play | Play for children with complex medical needs,unitting play with medicine.Japan | |
2018年 | 日本臨床教育学会第8回大会 | 病児と医療をつなぐ遊び(ホスピタル・プレイ)導入に関わる挑戦 |
日本育療学会第22回学術集会 | 病児・障害児から子どもに戻すための支援~ホスピタル・プレイが導く生の発見~ | |
9th Biennial International Conference(HPS国際大会) | Theraputic Power of Traditional Japanese Card Games and Play Preparation | |
OMEP 2018 70th OMEP World Assembly and Conference | The Need and Meaning of Play for Children with Complex Medical Needs | |
IMAGINE Building Emotionally Safe Spaces Join our movement for children. Inspire change a day of dialogue. Solapur(India) | High Risk Children’s Needs to Play | |
2019年 | INTERNATIONAL CONFERENCE ON CHILD ADOPTION & TRAUMA INFORMED CARE (Union Territory Child Protection Society(UTCPS) |
Helping children handle stress and anxiety |
受賞歴
2010年 | こども環境学会 活動奨励賞 |
2014年 | 住友生命第7回 未来を強くする子育てプロジェクト |
2015年 | 教員活動評価における業績優秀者への学長表彰 |
2015年 | 第10回企業&NPO協働アイデアコンテスト 最優秀賞 |
2017年 | 第6回健康長寿をのばそう!アワード(母子保健分野)子ども家庭局長団体部門 優秀賞 |
2017年 | 第15回読売福祉文化賞 |
2017年 | 静岡県社会福祉協議会 地域づくり活動賞 奨励賞 |
社会活動
静岡市障がい者歯科保健推進会議委員
静岡市専門委員
静岡市男女共同参画審議会委員委員長
静岡市市民自治推進審議会委員
静岡市健康福祉審議会委員
社会福祉法人健生会 評議員及び理事
静岡市児童相談所アドバイザー業務
著書
2020年 | 『遊びに生きる子どもたち~ハイリスク児にもっと遊びを~』(金木犀舎) |
2014年 | 『プレイ・プレパレーション導入・実践の手引き』(日総研出版) |
2012年 | 『実践ホスピタル・プレイ』(創碧社) |
2010年 | 『ホスピタル・プレイ入門~Hospital Play Specialistという仕事』(建帛社) |